【練馬区の税金 第1位】生活が苦しい人への支援に328億円。生活保護のお金の中身をやさしく解説
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【練馬区の税金 第1位】生活が苦しい人への支援に328億円。生活保護のお金の中身をやさしく解説


まずは結論:練馬区が一番多くお金を使うのは「生活保護」

練馬区が2026年度の予算で いちばん大きく お金を使う事業は、生活が苦しい人を支えるための 「生活保護」 です。

年間 328億円。これは区が1年間に使うお金(予算)3,517億円のうち、約9.3%。区がやっている359個の事業のなかでいちばん大きな金額になります。

「生活保護」と聞くと、お金が支払われるイメージがあるかもしれません。でも、328億円の中身を見ると、半分弱は 病院や薬のためのお金 に使われています。

ここでは「生活保護のお金は何にどれだけ使われているのか」「どうしてこんなに大きいのか」を、できるだけやさしい言葉で説明します。

1. 328億円は何に使われるのか

予算の中身は3つに分かれています。

何に使うか金額全体での割合利用者
病院や薬にかかるためのお金(医療扶助)146.4億円45%46,336人
ふだんの生活費のためのお金(生活扶助)94.5億円29%14,179人
家賃を払うためのお金(住宅扶助)74.9億円23%12,468世帯
その他(介護や教育のためのお金など)約12.2億円3%
合計約328億円100%

家賃を支える「住宅扶助」を受けている家庭は12,468あり、1家庭あたりひと月およそ 4.37万円 が家賃の支えになっています。

2. 生活保護ってどんな制度?

生活保護は、働きたくても働けない とか、病気で収入がなくなった など、生活がとても苦しくなった人を国と区が支えるしくみです。

「働けなくなった人にお金を渡しておしまい」ではなく、次のように いろいろなことをまとめてサポート する制度になっています。

  • 食べたり着たりするためのお金(生活扶助)
  • 家賃が払えないときの家賃の支え(住宅扶助)
  • 病気になったときの病院代(医療扶助)
  • 学校に通う子どものお金(教育扶助)
  • 介護が必要な人の介護のお金(介護扶助)

このうち練馬区でいちばん大きいのは 医療扶助の146.4億円 です。生活保護全体の 約半分弱 がここに使われています。

3. なぜ「医療扶助」がいちばん大きいのか

「生活保護=働けない人にお金を配る」というイメージとは違って、実際には 病気の人や年をとった人の医療費 が、生活保護の中で一番大きな部分を占めています。

その理由は、生活保護を受けている人は 病院にかかるときの自分のお金(窓口の負担)がかかりません。そのぶん、かかる医療費はすべて区や国が払うしくみになっています。

医療扶助の利用者は 46,336人。生活扶助の利用者(14,179人)の3倍以上です。これは「お金は受け取っていないけれど、病院代だけは支えてもらっている」人がたくさんいることを意味しています。

4. 練馬区の予算の中での大きさ

練馬区が2026年度に使う予算のうち、お金が大きい順に5位までを並べると次のようになります。

順位事業金額
1位生活保護のお金328億円
2位私立の保育園への補助金306億円
3位障害のある人への福祉サービス166億円
4位子どもへの児童手当146億円
5位小学校の建て替え106億円

1位と2位の差はおよそ 22億円。区の予算359個のうち、1位と2位が両方とも300億円を超える大きな事業で、ここだけで 区の予算全体の約18% にあたります。

5. ニュースで気をつけて見たいポイント

生活保護のお金は社会の状況によって大きく動きます。これからニュースで気をつけて見ておきたいポイントを3つあげます。

  • 病気の人や高齢の人がふえると、医療扶助も大きくなる:いまでも医療扶助は生活保護の半分弱です。これからも大きくなる方向に進みやすい
  • 家賃が上がると、住宅扶助も大きくなる:練馬区も含めて家賃が上がっているため、家賃を支える分のお金も大きくなる可能性があります
  • 働ける人をどれだけ仕事につなげられるか:仕事に戻れるように支える別の事業もあります。その効果がどれくらい出ているかは大事な論点になります

6. 情報のもと


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  • 練馬区2026年度予算の全体像(3,517億円)(準備中)

この記事は練馬区が公開している予算書から独自に集計したものです。間違いに気がついた方は X (@wSREO2410x18559) までお知らせください。