【練馬区の税金 第5位】小学校の建て替えに106億円。1校26億円の中身をやさしく解説
まずは結論:練馬区は小学校の建て替えに106億円を使います
練馬区が2026年度に「小学校の建て替え」に使うお金は 106億円 です。
これは区が1年間に使うお金(予算)3,517億円のうち、359個ある事業のなかで5番目に大きな金額 です。
建て替え中の小学校はおよそ 4校。ざっくり計算すると 1校あたり約26億円 かかっている計算になります。住宅1軒の建築費を2,500万円とすると、1校で住宅約100軒分 が建つ規模感です。
ここでは「なぜ1校に26億円もかかるのか」を、できるだけやさしい言葉で説明します。
1. 106億円は何に使われるのか
予算の中身はこう分かれています。
| 何に使うか | 金額 | 全体での割合 |
|---|---|---|
| 校舎を建てる工事代 | 約85億円 | 80% |
| 工事中に使う仮の校舎 | 約13億円 | 12% |
| どう建てるかの計画作りと現場の見守り | 約8億円 | 8% |
| 合計 | 約106億円 | 100% |
注目すべきは「仮の校舎」の 13億円 です。
校舎を建て替えているあいだ、子どもたちは授業ができないと困ります。だから工事中の2〜3年間、別の場所に プレハブの仮校舎 を建てて、そこで勉強します。この仮校舎のお金が、1校あたり約3億円もかかっています。
「建物本体だけのお金じゃない」のがポイントです。
2. なぜ1校に26億円もかかるのか
主な理由は3つあります。
① 材料と働く人のお給料が上がっている
校舎を建てるには、鉄筋・コンクリート・木材などの材料と、建設会社で働く人のお給料が必要です。これらは ここ数年で大きく値上がり しています。だから同じ大きさの校舎でも、昔より高い値段で建てないといけません。
② 仮の校舎を別に建てる必要がある
建て替えのあいだ、子どもたちはプレハブの仮校舎で勉強します。それを2〜3年間借りるお金で、約3億円。これが本体の工事代の上に乗ります。
③ いまの校舎には今の時代の機能を入れる
新しく建てる校舎には、こんな機能を入れる必要があります。
- 車いすでも使えるトイレや階段
- 大きな地震がきても倒れない丈夫な作り
- 災害のときに 地域の人がにげてくる場所 としても使える設計
- インターネットや電子黒板を使うための配線
- 電気代を節約するしくみ
昔の校舎をそのまま建て直すよりも、こうした機能を入れる分だけ値段が高くなります。
3. なぜいま建て替えるのか
コンクリートでできた建物には「安全に使える年数」があります。古くなりすぎると、地震や台風のときに危なくなってきます。
練馬区の小学校のなかには、建ててからかなり時間がたっていて、安全のために建て替えが必要なものがあります。これがいま、まとめて建て替えのタイミングを迎えているのです。
毎年4校ずつ建て替えているということは、これからしばらくの間、毎年同じくらいの予算がこの事業に使われ続けることになります。
4. 練馬区の予算のなかでの大きさ
練馬区の事業のうち、お金が大きい順に5位までを並べると次のようになります。
| 順位 | 事業 | 金額 |
|---|---|---|
| 1位 | 生活が苦しい人への支援(生活保護) | 328億円 |
| 2位 | 私立の保育園への補助金 | 306億円 |
| 3位 | 障害のある人への福祉サービス | 166億円 |
| 4位 | 子どもへの児童手当 | 146億円 |
| 5位 | 小学校の建て替え | 106億円 |
1位から4位までは 「人を助けるためのお金」 が並んでいます。5位の小学校の建て替えは、その中で 「建物を建てるためのお金」としては練馬区で一番大きな事業 ということになります。
5. ニュースで見るときに気をつけたいポイント
この事業について、これからニュースで気をつけて見ておきたいことを3つあげます。
- 値段がさらに上がるかどうか:材料や働く人のお給料がさらに上がると、1校30億円をこえてくる可能性があります
- 子どもの数の変化:これから子どもの数が減ってきたとき、いまと同じ大きさの校舎を建てるのか、それともいくつかの学校を一つにまとめるのかは、これからの議論になります
- 学校に他の機能を入れるか:学校のなかに児童館や地域の集まりの場所を一緒に作ると、1校の値段がさらに大きくなります
6. 情報のもと
- 練馬区 令和8年度(2026年度)予算書
- 練馬区の事業359個の独自集計 → 練馬区の税金の使い道を一覧で見る
この記事は練馬区が公開している予算書から独自に集計したものです。間違いに気がついた方は X (@wSREO2410x18559) までお知らせください。